中国アニメの凋落と再発展をまとめたFlashアニメ「中国アニメ 苦難の歴史」 【大聖帰来】


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中国アニメの凋落と低迷、そして再発展の歴史をまとめたFlashアニメがあったのでメモ書きしておきます。



▼「中国动画辛酸史(中国アニメ 苦難の歴史)」









▼かつてはアジアのなかで先進していた中国のアニメ
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アジアの中では先駆けて発展し、水墨や切り紙など、様々な中国の伝統的な手法も取り入れた独創的なアニメーションが生まれていた中国のアニメ。


▼60年代を代表する西遊記アニメ「大闹天宫」(1964年)



▼水墨アニメ「牧笛」(1963年)





▼手塚治虫もそんな中国のアニメに影響を受けました
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▼アジア初の長編アニメ「鉄扇公主」 (1941年)




手塚治虫公式サイト(TezukaOsamu.net) 手塚治虫物語 ぼくは孫悟空

手塚治虫が少年時代に中国のアニメーション「鉄扇公主(てっせんこうしゅ)」を見てアニメーションに魅せられる







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しかしその後、アメリカと日本のアニメ産業が成長する中で中国のアニメ・コミック産業はとある歴史的な要因によって氷河期に入り、気がついたときには圧倒的な実力差が生まれてしまったそうです。

ちなみに私は歴史には大変疎い人間なので、ここでいう歴史的な要因がなんなのかはハッキリとはわかりませんが、何か文化的な革命でもあったのでしょうかねぇ。いやはや、私には分かりかねます。


▼そのため、圧倒的に人気の高い日本アニメキャラのパクリが横行することに
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金眉ウルトラマンのは「金甲戦士」、宗代にキャプ翼ばりの超人サッカー(実際にはイナイレ?)をする「宗代足球小将」と、日本でも有名な丸パクヒカリアン「高鉄侠」。
最後のルフィのやつは、「マラソン王子」というアニメ内の学園コスプレイベントで聖闘士星矢やNARUTO、ワンピースのコスプレをしたキャラが出てくるだけなので、さすがにそれくらいいいんじゃないかとは思いますが・・・。
ちなみにマラソン王子はEDの歌が個人的にはすごく好きです。CDとか無いの?


▼马拉松王子(マラソン王子)



▼「宗代足球小将」


「宗代足球小将」はEDが可愛い



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アニメは子供の教育のためといった方針(政府のかな?)であったため、対象年齢はどんどん下がっていき市場も小さくなっていった結果、85%のアニメ企業が赤字という事態に陥ったらしい。



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中国のアニメ会社が資金繰りに困るなか、2008年に中国政府から「外国アニメを17時から21時までの時間にテレビで放送することを禁止」との通告が行われ、さらに国産アニメに対して1分あたり幾らといった補助金が出されるようになったようです。
そのお陰でアニメの生産量については2012年に日本を遥かに超えて世界一になりました。

ふーむ、ちょっとこの辺りの時系列は怪しいのですが、確か時間あたりの補助金が出るようになったためにアニメの低質化・幼稚化が進んでいったんじゃないかと思います。上記の85%のアニメ企業が赤字というのも、2012年の話だったはずですし。

中国ビジネスニュース 中国アニメ企業 秀作なく85%が赤字

大量生産による値崩れも
中国のアニメ企業は85%が赤字経営であることが、このほど発表された「中国文化ブランド発展報告(2012)」で明らかになった。





▼補助金制度の影響によるアニメロンダリング
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北朝鮮のアニメスタジオで安価にアニメーションを制作し、中国国産ということにして補助金ゲットで利益を得るという凄まじいアニメーションロンダリング。

北朝鮮に中国向けのアニメスタジオがあるという話はよく聞きますが、そんな大規模にやってるのだろうか・・・。

▼たぶんここらへんも補助金を得るために輸入アニメを国産としている例じゃないかと思います
アニメ「磁星骑士(ミックスマスター)」は正規の作品なの??




▼そんな腐った中国アニメ界であっても、面白いアニメのために努力し続けたアニメーターはいたのだった
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8年もの歳月をかけて制作された、中国のアニメ映画大作「大聖帰来」


中国の新作3DCGアニメ映画「西遊記之大聖帰来 Monkey King Hero is Back」
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▼この「大聖帰来」は現在中国アニメ映画の記録を大幅に更新中です





中国のアニメ映画は毎年のように興行収入記録を伸ばしてはいるのですが、今まで興行的に成功していたのは完全子ども向けのアニメの「喜羊羊」や「熊出没」ばかりだったので、ストーリー的にも映像的にも大人でも楽しめる内容のこの「大聖帰来」の登場はかなりのインパクトがあったようです。
作品の質を重視している他の中国アニメーターたちも、この「大聖帰来」については納得の出来栄えといったご様子。

そんなわけで、今の中国アニメ業界はこの「大聖帰来」の登場と興行的な成功によって大きく盛り上がっていて、今後の中国アニメの発展にも好影響を与えているようですね。


▼Pixivで「大圣归来」を検索すると人気ぶりが垣間見れます




ちなみに先日中国で公開されて爆発的な人気だった映画「STAND BY ME ドラえもん」の興行収入105億円(5億元ちょい)にまもなく到達する勢いなので、中国国産アニメが「ドラえもん」越えを果たしたとなればまた別次元の盛り上がりとなるんじゃないかと思います。(現時点で「大聖帰来」の興行収入は4.6億元に達しています)
とりあえず個人的にも観てみたいので日本でも上映してください。
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この記事へのコメント

- 求道由自 - 2015年08月09日 22:42:20

「鉄扇公主」(1941年) の記述を見て興味をもって調べてみましたが、汪兆銘政権下の上海で制作され、日本でも上映された(だから手塚治虫も見ることができた。)とのこと。
1941年といえば日中戦争中のはずなのに一体どこで、誰が作っていたんだと疑問に思い、ひょっとして満洲国かどこかで日本資本が作ったのかとも推測してみたりしたのですが、純然とした中国人製作の作品だったんですね。

- saga - 2015年12月02日 21:07:00

最初のところに大圣の表情がまさに辛酸史とぴったりw
大闹天宫は本当にいまでもわたしの中で中国の代表的なアニメとして誇りをもっています。
最近中国で大人気の大圣归来は、近年落ち込んでいる中国アニメ市場にインパクトを与えました。うわさでは、もともとエンディングは今わたしたち見たものではなく、广电总局など政府機関の限制によりやむを得ずかえたらしいです。それにしても、わたしたちにとって大圣归来は中国アニメがあゆむべき正しい道です。

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