中国ボーカロイド・洛天依のオリジナル曲 「小丑」 歌詞と日本語訳


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中国のボーカロイド・洛天依(ルオ・ティエンイ)の原创曲「小丑」。
笑顔を欲しがる機械仕掛けのピエロのお話。

▼オリジナルはビリビリ動画
【洛天依原创】小丑(PV附)【Saligia系列】【DELA&SAKA】




曲名:小丑(xiǎochǒu/シャオチョウ)=ピエロ
作曲:DELA
作詞:雨狸
調声:shen576299
イラスト:喵美
PV:碧空残云


游乐园发放糖果的小丑,脸上画着很大的泪珠。
虽然很奇怪,不过看上去真的很好笑。
孩子们嚼着糖果,牙齿融化成好看的花纹挂在脸上。
他们因为惊诧张大了嘴巴,这样笑容就永不会停止。
遊園地でキャンディーを配るピエロ。その顔には大きな涙のつぶが描かれている。
奇妙ではあるが、見た目はとても面白い。
子供たちがキャンディーを頬張れば、歯が溶けて綺麗な花となり顔にかかる。
彼らは驚いて大きく口を広げるので、その笑顔はいつまでも途絶えることはない


华灯初上街道 总是人来人往
干渴双眼寻找 到处都是目标
灯りが点り始める大通り 人の賑わいは途切れることなく
渇いた二つの目が あちらこちらのお目当てを探し求めている


快乐知识自强 小孩子的骄傲
望着光芒发呆 全部都好想要
楽しさ知って増長する 子供の自尊心
ぼんやりときらめきを眺めながら 全てを手に入れたがる


发条逆时针地转动,掉下来糖果。
她徘徊在热闹的街道,
孩子们停留,把甜蜜从她手中拿走。
「哎,这样真好呢。」她想着。
内里空空的身体,
莫名生出一种像是羡慕的情绪。
ぜんまいを逆に回せば、飴が落ちてくる。
彼女が賑やかな通りを歩き回れば、
子供たちが足を止め、彼女の手のひらからとろけるような甘さを持って行く。
「あぁ、こういうのっていいな。」そう彼女は思い
中身は空っぽの体でありながら、
言い表せないような羨望の感情が不意に生まれる。


身边空气变得好热闹 今天明明没有谁舞蹈
世界自上而下看着我 这种桥段我才不会笑
周囲の空気は熱気に包まれていくけど 今日は誰も踊る者なんていない
世界中から見下されている私なんて こんな筋書きではもう笑うことなんて出来ない


嘲笑 微笑 分不清的笑 你们为什么嘴角上翘
即使甜蜜麻醉的毒药 也是那样越来越少
嘲笑 微笑 曖昧な笑い あなたたちはどうして口の端を吊り上げてるの?
甘く麻痺する毒薬も 徐々に減少していく


那个小丑,连笑都不会呢。
管她呢? 有糖就好了。
但是我们不笑的话她不会给糖啊。
真是个麻烦的机器。
笨蛋,用随便什么杂志美女骗骗她就好啦。
……
真的诶!你们看她的眼睛
你要不回来的啦!饿死去吧!蠢小丑!
あのピエロ、笑うこともできないのか。
どうでもいいだろ? 飴さえ出すのなら。
でも僕らが笑わないと彼女は飴を出さないんだよ。
まったく面倒臭い機械だな
バカ、雑誌か何かの美女でも使って彼女を騙せばいいだろ。
……
おい!彼女の瞳を見てみろよ!
戻ってこないなら、飢え死にしちまえ!馬鹿ピエロ!


我该没有彩色的鼻头 为何你们如此执着
人心灼傷之后的苦痛 并非我被注定的工作
色鮮やかな鼻なんてもういらない どうしてあなたたちはそんなに固執するの?
心が火傷を負って苦しむ そんなの決して運命付けられた仕事じゃない


随便好了尽情地笑吧 反正我什么都没有
这样什么都想要的话 其实是非常合理的哟
笑いたければ好きなだけ笑えばいい どうせ私には何も無いのだから
何もかも欲しがるということは 本当はとても合理的なことなの


糖没有了。
没有了。
没有了。
只是想要他们脸上的表情而已。
就算这么辛苦地交换,
最后还是没有学会
キャンディー、無くなっちゃった。
無くなっちゃった。
無くなっちゃった。
ただ彼らの顔にある表情が欲しいだけなのに
こんなに辛くて苦しい交換をしたのに
結局最後まで覚えることが出来なかった


为了让大家都快乐的话,
笑不是必須的东西吗?
みんなに楽しんでもらえるなら
笑う必要なんてないんじゃない?


我是,快乐的小丑。
对了,小丑是给予的,
为什么要去索取呢。
所以所有的人最后,
都应该是和我一样的表情才对啊--
私は、楽しいピエロ。
そう、ピエロは与えるもの。
求める必要なんて無い。
だからみんな最後には、
私と同じような表情になるべきなんだ。


独自一人行走在街道 随着音乐开始舞蹈
只有水面会注视着我 无用的忠诚逼我发笑
一人孤独に通りを歩き 音楽に合わせて踊り始める
水面だけが私を見つめ その無意味な忠実さが私を笑わせる


如果连心都不会跳动 怎样才能嘴角上翘
就算如此也不想放手 却没有一个人看到我
通い合った心と心が躍動しなければ 笑顔を作ることなんて出来はしない
それでも諦められない 誰も私を見てくれる人なんていないのに


大笑 冷笑 皮笑肉不笑 讥笑苦笑和露齿笑
就连模仿也都做不到 这样的徒劳真是好笑
大笑い 冷笑 作り笑い あざ笑い 苦笑い ニッコリ笑い
真似してみても上手く作れない そんな徒労が本当に可笑しい


媚笑狂笑狞笑偷偷笑 擦干泪水嫣然一笑
就连出丑也无人明了 这样的徒劳真是好笑
媚笑 狂笑 悪意の笑み 密やかな笑み 涙を拭ってニコリと笑う
失敗して恥ずかしくても誰にも知られはしない そんな徒労が本当に可笑しい




【終】



サーカスでキャンディーを配るからくりピエロが観客の笑顔を欲しがるという作品で、テーマは「嫉妬」だそうです。

言葉自体はそれほど難しいわけではないのですが、解釈がなかなか難しい。
特に歌の部分ではないテキストが難しいです。
テキストは最初からいきなりギョッとする内容なのですが、「歯が溶けて綺麗な花となり顔にかかる」というのは、キャンディーをあげると子供たちが笑顔になる理由を、ピエロなりに分析した結果ということなのだろうか。
ピエロはキャンディーがどんなものなのか明確には理解せず、ただ「キャンディー」と「笑顔」が交換の対象となっているといった感じもありますし、なかなかその辺りが難しい

「即使甜蜜麻醉的毒药 也是那样越来越少」と「你要不回来的啦!饿死去吧!蠢小丑!」のあたりが最後までよくわからなかったのですが、「那样越来越少」で徐々に減っているといっているのはキャンディーのことなのかな?だとするとピエロはキャンディーを麻薬だと捉えていることになるんでしょうね。ふーむ

「你要不回来的啦!饿死去吧!蠢小丑!」は最初観客の立場で書かれているのかと思いましたが、その後の歌詞を考えるとサーカス団員の言葉として書かれている感じですね。キャンディーも無くなり、ピエロの衣装も脱ぎ捨て、サーカスから抜け出して一人孤独に笑顔を求めるといった流れなんじゃないかと思います。


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ダークな曲調やイラストの世界観と、人間とはやや異なる思考の不思議な詞が面白いんですよね。
大好きな作品です。
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